はじめまして! フリーランス農家コバマツです!
こんにちは! フリーランス農家のコバマツです。マイナビ農業では連載を書かせていただき5年目になります。連載を持ってからは長い期間がたっているのですが、改めて、フリーランス農家の活動の紹介をします。
なぜ、土地を所有しない農業の形を選択したのか。
「農業を始めたいけど、きっかけをつかめずにいる」「就農は難しいけど、農業と関わっていたい」と考えている農業初心者だけではなく、「働き手以外で農業に人が関わるメリット」についてもご紹介していきたいと思います。
フリーランス農家って?

各地のシェアハウスやゲストハウスに滞在し、バックパックやキャリーケースで各地方を移動しています
2019年から土地と家を所有しないフリーランス農家として活動を始め、現在7年目になります。この「フリーランス農家」という言葉は「自分にしかできない農業の働き方はないかな?」と考えていた当時の私が思いついた言葉です。特定の農地や法人に縛られず、季節や地域ごとに農業の現場を渡り歩きながら、全国各地の農家の繁忙期に応じて農作業の手伝いや農業の情報発信、企画、商品開発など農業全般に関わることをフリーランスで請け負う農業スタイルであると考えて実践をしています。近年、地域の人手不足や多様な働き方の広がりだけではなく、「いきなり就農を目指すのはハードルがかるけれど、まずはおためしで農業に携わってみたい」、「本業を持ちながらも農業に携わっていたい」など、産業の関わり方のニーズに応じて注目されつつあり、「農業版ノマドワーカー」とも言えるかもしれません。単に労働力を提供するだけでなく、出会った農家の魅力を発掘・発信したり、新たな販路を開拓したりと、役割は多岐にわたっています。
フリーランス農家の活動について

北海道で田植えのお手伝い
これまで年間約300日をかけて、北海道から沖縄まで全国の農家を渡り歩きながらさまざまな形で農業に携わってきました。春夏は北海道、秋冬は温暖な地域で過ごします。フリーランス農家としての初年度は各地を農作業をして巡っていたのですが、気づけば、農作業以外の仕事が増えて、「農家と消費者をつなぐ懸け橋」となる活動が増えていきました。

2024年12月には書籍も出版
例えば、ライターとしてマイナビ農業以外でも全国の農家の取材記事を書いたり、昨年12月には書籍「フリーランス農家という働き方」を出版するなど、文字を通して、私の働き方をはじめ、さまざまな農業への関わり方や、先進的な農家や地域の取り組みについて発信をしています。

産地間連携等推進事業で夏に鹿児島県沖永良部島から北海道八雲町に援農に来た農家の夫婦(左)と八雲町の受け入れ農家(右)